借入方法の新提案! ダブルフラットとは?

b2c522633fdc990132177f86616f2954_s住宅金融支援機構から4月の適用金利が公表され、今月のフラット35(最頻金利)は2カ月連続の上昇となりました。

これは、長期金利がやや上昇傾向にあるためで、長期金利を指標とする住宅ローン金利も、連動する形で上昇傾向に傾いたことになり、今後もこの傾向が強まることが予想されています…。そんな中、4月頭より【フラット35】を取り扱う住宅金融支援機構から、新型の融資が登場しました。

新しい融資型は“ダブルフラット”といい、住宅金融支援機構が取り扱う全期間固定型の住宅ローン【フラット35】を、返済期間の異なるタイプを2本組み合わせて借り入れる方法です。2つを同時に借り入れることで、金利は固定させつつも、借入期間の差により返済金額を調整できる…ということです。

たとえば3000万円の住宅ローンを組もうとした場合、1000万円を15年返済で借り、2000万円を35年返済で借りるとします。

すると、15年後には1000万円の借入分が完済し、2000万円分の返済だけになるため、返済開始16年以降は毎月返済額が減額し、返済負担の軽減と、家計の経済的余裕をもたらす効果が期待できます。

▼具体的なダブルフラットの組合わせ例

【総借入額3,000万円のフラットとダブルフラット利用の比較】

※試算内容は、ボーナス返済無しです。

○【フラット35】利用時
-35年返済…3,000万円(金利1.47%・91,415円/月)

最終返済月まで常に支払額は 91,415円/月 ⇒ 総返済額…38,394,080円

○ダブルフラット利用時
-15年返済…1,000万円(金利1.20%・60,733円/月)
-35年返済…2,000万円(金利1.47%・60,943円/月)

当初15年間の支払額…121,676円/月
16年目以降の支払額…60,943円/月 ⇒ 総返済額…36,076,244円
ダブルフラットを利用することで、当初15年間の毎月返済額は121,676円となり、3000万円を全額35年返済で借り入れた場合(91,415円)に比べ毎月30,261円の負担増になります。しかし、16年目以降は月額6万943円となり、逆に毎月返済額は30,470円軽減されます。その結果、総返済額はダブルフラットを利用して返済計画を立てた方が約186万円の負担軽減になります!!

ただ、注意点として、ダブルフラットはそれぞれの借入に対して住宅ローンの契約や抵当権の設定といった手続きが必要になります。そのため、印紙代や登記費用といった諸費用が1本の借り入れに比べて増えることになりますので、毎月の返済額だけに目を奪わずに、その点も考えた上でご検討ください。

また、ダブルフラットは現状、全ての金融機関では取り扱っておりませんので、ご注意ください。

全期間固定型金利の【フラット35】は、「返済期間中、金利(=毎月返済額)が変わらない安心」をセールスポイントにしてきました。

しかし、ダブルフラットでは、そのセールスポイントを一蹴する形となりますが、フラット特有の“全期間固定金利”の安心感は残したまま、支払い方法の選択の幅が増えたことはとても良いことだと思います。

  • 定年後は毎月の返済額を減らしたい
  • 子供の学費が多くなる時期の毎月の返済額を減らしたい

そんな考えをお持ちの方にはピッタリかもしれませんね。

住宅ローン市場は、現在競争が激化していて、、民間金融機関を含め激しい顧客争奪戦を繰り広げているため、住宅ローン商品も多様化しています。選択肢が増えることは、住宅ローンの利用検討者にとって好都合であるとともに、「どれを選択すれば良いのか分からない…」という方が多いのも事実です。一言に住宅ローンといっても、その種類によって総返済額も、返済中のライフスタイルも大きく変わり。金利の数字だけに左右されずに、住宅購入後のライプランも考えた上で、ご自身にピッタリの住宅ローンを選択してください。

それでは。