防音の部屋?!

1781986_648730518553212_6465105382398261689_n以前、「趣味のエレキギター専用の部屋をひとつ造ってください!」と懇願されたことがあります。

その時に「予算はいくらですか?」と尋ねると、「30万円です(キッパリ)!」。

四畳半の部屋でしたが、とてもではありませんが足りません。

「スタジオのような完全防音は無理ですよ。鉛の板を張ると200万円はかかりますから?」と答えました。

「そこをなんとか・・・?」するのが私の仕事。いろいろな防音設備を実施しました。現在はストレスも少なく、楽器演奏を楽しまれているそうです。

 

最近、多いのが、このような「楽器の演奏」や「専用オーディオルーム」のご要望。いかに予算をかけずに実現するか、本当に悩み多き部分です。。

近隣住民間でのトラブルの多くは騒音によるものです。この不要なトラブルを防ぐためにも、家で音を楽しむためにはそれなりの手当てが必要です。

まずは、音がご近所へ伝わる仕組みを理解し、それらに対応するためのケアやコストについて考えてみましょう。
音は空気や建物を振動させながら伝わります。だから、防音するにはとにかく部屋と外部を遮断することから始めなければなりません。

しかし、一般住宅ではとても難しい・・・。木造住宅の壁には空気層がありますし、24時間換気や給排水管もありますから・・・。

ですから、木造住宅では、おのずから限界があるということです。

音の大きさを表現する場合、「デシベル(dB)」を使います。

普通の人と人との会話で60dB、空港での飛行機の騒音が120dB程度です。

楽器の場合は、ギターで80dB、ピアノで100dB、ドラムで120dB・・・>

以前、ピアノ殺人なんて物騒な社会記事もありましたが、ピアノの大きさに驚きます。

 

楽器の音を近隣の迷惑にならないよう防音対策を施す際に検討されるのが、「遮音等級(Dr等級)」です(JIS規格)。

ご近所の迷惑にならないようにする目標値は、「D-65」~「D-75」程度は必要です。

木造工事でこのクラスの遮音等級(Dr等級)を達成するには、壁・床・天井にはグラスウールや防音パネルを施工します、

そして、楽器の下にはゴムマットを敷き、ドアは防音タイプの物を使用します。そして、窓は出来る限り小さくし、ペアガラスの内側に「内窓」を入れて四枚にするか、エクセルシャノン社が得意なトリプルガラスなどを採用します。

広さにもよりますが、ここまでやると費用もかなりかかりますが、新築の場合はリフォームと比べて計画しやすいと思います。
ご近所の建物との位置関係により配慮する点も増える可能性があること、築年数によっては内壁を取り除いた段階で柱の傷みが発見されることもあり得ますから、予算には余裕を持って考えておきましょう。

また、最近は、「防音ブース(組立式防音室)」も、YAMAHAやカワイなど楽器メーカーなどから発売されています。価格は100万円程度しますが、気軽さという点では良いでしょう。

ただし、どうしても部屋の一部がデッドスペースになってしまいますし、空調の取り付けが難しいのがデメリットですので注意が必要です。

 

本格的に防音の部屋をひとつ作ろうとすると、最低でも200万円~300万円は必要です。

それだったら、郊外に土地を買って程々の防音工事を行うのも検討するべきです。

 

ではまた・・・。