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さて、今回の、家づくりの基礎知識は、トイレの照明に関してです。
ホテルやデパート・美術館などのトイレに入ると、結構内装や照明が気になります。一昔前は明るく清潔感のあるトイレが高い利用度を誇っていましたが、最近では内装材や色、照明にこだわった新しい感覚のトイレルームに人気が集まっています。
このような公共的なトイレは同じ人が何回も利用する訳ではないので、美しさや面白さと言う点で評価されることもあります。一方、住宅のトイレは狭い空間であるがために、特に照明はその手法に制約を受けます。
トイレルームは単独の部屋とバス・洗面が一体化となったユニット型があります。単独のトイレルームは一畳があるかないかの狭い空間のため、内装や照明が暗いとあまり心地よさを感じないのが一般的です。またバス・洗面が一体化となったユニット型は、湯気の発生が起こるため、必ず防湿マークのついた照明器具を選ぶ必要があります。
狭いトイレ空間の照明は天井灯か壁付け器具が一室一灯で選ばれます。
天井灯は普通部屋の中心に取り付けられますが、便器の真上を避け、前方向か場合によっては後ろ方向にずらした位置に白熱灯60W用が選ばれます。そして器具はできるだけ光が広がって、壁や天井の一部が明るくなるようなものが開放感や清潔感を表現してくれます。これは排泄物の健康チェックのため便器内が自分の頭の影にならないようにするためです。
ブラケットは狭い空間ではあまり勧められません。狭い空間故、邪魔な存在になりかねないからです。しかし階段下のトイレのように天井高がなく傾斜している場合はブラケットが望ましいこともあります。
トイレは一般に白熱灯が勧められます。
その理由は、第一にトイレは電灯の点滅を頻繁に繰り返すことが考えられるからです。蛍光灯はランプ寿命が低下しますが白熱灯にはそのようなことはありません。
第二に排泄物の色がよく見える点です。排泄物の色は健康のバロメーターですので異常を見間違えないように白熱灯が選ばれます。
第三に深夜のトイレ利用です。深夜は目が暗さに慣れているため、通常より暗くしないとまぶしいさで目が冴えて寝付きが悪くなります。特に高齢者には注意が必要です。白熱灯は明るさの調光が容易に出来るので、深夜の利用が多い方は調光できるようにしておくと良いかもしれません。
白熱灯、蛍光灯に限らず、ランプの交換や器具の清掃のことを考えて照明器具のデザインを考えねばなりません。狭くて足元の悪いところでは、特にランプ交換が行いやすい下面開放型器具が便利です。
また、トイレは明かりの消し忘れ防止を考えるにあたって人が不在のときは自動で照明が消える人感センサ付き器具の導入が勧められます。
トイレの照明は部屋が狭いためついおろそかにされがちですが、実は重要な空間になります。
それでは、また!
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