■ 外断熱と内断熱の特徴とポイント!

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2019年11月22日

■ 外断熱と内断熱の特徴とポイント!

快適な住まいは、間取りはもちろん、設備機器など各部分が総合されることによってできあがります。そこで、意外に重視されていないのが住まいの温熱環境です。

温熱環境を一定に保つには、断熱を適切に行うことですが、断熱材は壁の中に入って目に見えないので、なかなか考えつきません。断熱には外断熱と内断熱がありますが、それぞれの特徴を比較してみます。

◆外断熱の特徴!

(出典:「建築の構造と構法」

外断熱は熱容量の大きい建物の外側に断熱層を設け、建物を外気から断熱する方法です。断熱材が構造物(柱や間柱)よりも外側にあり、次のような特徴があります。

  • 断熱材は外壁仕上げ材のすぐ裏に設置される
  • 建物全体を断熱材で包む
  • 防湿性が高い
  • 建築コストが割高
  • C値(※)は2平方センチメートル程度 ※C値とは、床面積1平米当たりの隙間面積を数値化した気密性能を示す値です。小さい数値ほど隙間がないことを示します。

◆外断熱工法のメリット・デメリット

結露に強いが適切な換気が必要

■外断熱工法のメリット

  • 結露がおきにくい
  • 構造体を覆うため気密性が高くなる
  • 柱などの構造体が保護されることになるので痛みにくい

■外断熱工法のデメリット

  • 工事費が多少高い
  • 外壁が厚くなるので、敷地廻りに余裕がほしい
  • 断熱材の上から外壁材を留めるので、地震などの時多少不安
  • 高気密高断熱になりやすいので換気計画が必要

◆内断熱の特徴

(出典:「建築の構造と構法」

内断熱は構造物(柱や間柱)よりも内側にあるものをいいます。柱と柱(または間柱)の間に断熱材を挟み込む工法が一般的で、次のような特徴があります。

  • 断熱材は柱や間柱の隙間に入れられる
  • 建物の軸組や構造材の部分は全く断熱されない
  • 軸組や構造材に湿気ができることもある
  • 建築コストは一般的
  • C値は8平方センチメートル程度

◆内断熱工法のメリット・デメリット

費用は安いが気密性は並み

■内断熱工法のメリット

  • 工事費は外断熱より安い
  • 外壁は厚くならない
  • 施工が容易である

■内断熱工法のデメリット

  • 施工が悪いと結露が起きやすい
  • 気密性は外断熱よりは悪い
  • コンクリート造か木造かによって差がでる

◆外断熱か内断熱を選ぶなら、防湿と予算・地域を考えること!

■断熱性や気密性は外断熱が優れている

断熱性能や気密性能を数値の観点でみると、外断熱が優れています。従来の戸建て住宅では、一般的な断熱方法は内断熱でした。では内断熱は時代遅れの工法なのでしょうか。そうではありません。

地域によって外断熱と内断熱を使い分けるとよいのです。北海道や東北などの寒冷地では外断熱が有効に働くでしょう。本州では内断熱でも問題ありません。

ただ施工性が悪いと、壁内で結露を起こす恐れがあります。

「外断熱」か「内断熱」かを決める判断は工法も大切ですが、どんな断熱材を入れるかによって違ってきます。予算はもちろんビルダー担当者と相談しながら総合的に決めてください。

特に室内での「暑さ」「寒さ」は個人差があるので、快適さの基準は明確にしておくことです。快適なお住まいを求めるには、断熱材を選ぶことも重要な要素の一つです。

それでは、また!

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