こんにちは。創業58年 ダイヒョウ株式会社”私たちにちょうどいい家(R)プロジェクト”事務局です。さて、今回、恒例の家づくりの基礎知識は、キッチンカウンターの種類と特徴&選び方のポイントについてお伝えします。
キッチンのプランニングを進める際には、レイアウトはもちろん、カウンタートップやシンク、コンロなどの機器を選び、検討することになります。
さまざまな機器やパーツの中でも、カウンタートップ(ワークトップ・天板)は、キッチンの使い勝手を左右するとともに、インテリアにも影響するアイテムのひとつでしょう。
最近では、オープンやセミオープンのキッチンプランが多くみられ、カウンターの素材や色などが、空間のイメージを左右するケースもみられます。対面キッチンやアイランドキッチンなどであれば、ダイニングやリビングからの見え方も配慮したいですね。
◆主な素材の種類と特徴!
カウンタートップには、いくつかの素材がありますが、新築やリフォームの際に多くの方が取り入れる一般的なシステムキッチンで設定されているのは、ステンレスと人工大理石です。
メーカーによっては、より性能を高める工夫を施した新しい素材も提案されています。また、造作(オーダー)キッチンなどでは、タイルや木(無垢材・集成材)などを用いるプランもみられます。
(出典:LIXIL)
耐水性はもちろん、耐久性や耐熱性、耐汚性に優れ、メンテナンスも楽なのが特徴です。
表面は、光沢のあるもの、エンボス(凹凸のある模様)やヘアライン(髪のような細いライン)仕上げなど様々で、メーカー独自の表面仕上げもみられます。いずれも加工を施すことで、傷が目立たず、金属特有の冷たい雰囲気を抑えることも可能です。仕上げだけでなく、厚みなどによっても性能や表情に違いがあるので、選ぶ際には異なるタイプを比較検討することも大切です。
(出典:LIXIL)
人工大理石は、天然大理石のような温かみがあり、色柄などのバリエーションも豊富です。耐水性や耐汚性に優れ、表面が滑らかなので、簡単にお手入れをすることができる素材です。
また、インテリア性が高いので、内装材や家具などとコーディネートもしやすいでしょう。樹脂が原材料の人工大理石は、アクリル系とポリエステル系に分類されます。メーカーによっては、エポキシ樹脂を用いたものがあります。
一般的に、アクリル系やエポキシ樹脂は透明感があり、ポリエステル系に比べ耐熱性などに優れるのが特徴です。ポリエステル系はアクリル系より比較的安価なものが多くみられます。いずれもメーカーや商品によって、価格はもちろん素材感や色合い、性能なども異なります。
耐水性はもちろん、耐熱性、耐汚性に優れた素材です。素朴で温かみのあるキッチンやシャープでモダンなデザインなど、取り入れ方によって個性的な空間が実現できるのが魅力です。プランニングにもよりますが、施工に手間がかかったり、目地の汚れが気になるケースもみられます。
(出典:BENTハウス)
ナチュラルな空間を生み出す木材のカウンターも根強い人気がある素材です。一般的には、反りや割れなどが小さい集成材が多く用いられています。表面に塗装を施すなどして、耐水性や耐熱性を高めることも必要でしょう。
◆同じ素材でも性能に差がある!
(出典:ZERO-CUBE マリブ)
日々、さまざまな作業が行われるカウンターに求められる性能は、水に強いことはもちろん、油や調味料がこぼれても汚れにくく、メンテナンスが楽なことです。
また、熱い鍋などに対しても強いこと、物を落としても傷がつきにくい性能も必要でしょう。その他、いつまでも美しい状態を保つことも重要なポイントです。
プランニングの際には、性能面とインテリア面の両方を考慮しつつ、わが家のキッチン作業のスタイル、優先順位を考慮して選ぶことです。カウンター単体で考えるのではなく、どんなキッチンにしたいのか間取プランを含めトータルで検討することが、納得できるカウンター選びの大切なポイントです。
◆ショールームで素材感や色、性能などを確認する!
キッチンを選ぶ際には、ショールームを利用するのは基本です。カウンター素材の性能やメンテナンス方法などを確認できるコーナーを設けているケースも多いので、アドバイザーに説明を受けるようにしましょう。また、色味や扉材との組み合わせは、見本サンプルなどで確認をしましょう。
キッチン空間だけでなく、LDK空間となっている展示などで、カウンターの見え方やインテリアとのコーディネートなどを参考にしてもいいでしょう。
それでは、また!!