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このうち塗り壁は「神社や日本家屋の白い壁」と「おうぎ形の模様がついた壁」の2つが該当します。
●塗り壁
塗り壁は、モルタルを下地として塗装をしたり模様付けしたりする工法です。
●サイディング
サイディングは、金属や窯業系のパネルを外壁にはりつけていく施工方法です。では、塗り壁にはどのような利点があるのでしょうか。
●世界で唯一のデザインを作れる
既製品を加工して外壁に張り付けるサイディングとは違い、塗り壁はすべてが手作業なので細かいデザインや色味を選択できます。お施主様のイメージや希望に沿い様々な色や塗り方を実現できるのです。他にも、この様な工夫ができます。
1.サビない金属を材料に混ぜて光で外壁を反射させる
2.貝殻やビー玉を埋め込む
3.自分の子供の手形をつける
まさに世界唯一のデザインで家づくりを行うことができます。
●独自性がある手ざわりを実現できる
仕上げに選ぶ材料や、塗り方で手触りも変わるので、手仕上げ特有の温かみや質感を楽しめます。
●防火性に優れている
塗り壁の下地に使う「モルタル」は、以下の材料を掛け合わせます。
1.セメント
2.砂
3.水
モルタルだけではなく表面の仕上げ材も燃えにくいため、塗り壁は防火性に非常に優れているのです。日本の家は基本的に木造なので外壁の耐火性の強さは重要です。
塗り壁はサイディングと比べた場合に3つのデメリットがあります。
具体的に見ていきましょう。
●工事価格が高い
塗り壁は、すべてが手作りなので手間がかかってしまい工期が長くなります。そのため、人件費がかかります。また、材料によっては価格が高くなってしまうデメリットがあります。
●ひび割れが起こりやすい
モルタルは時間とともに水分量が減少して体積が収縮するため、ひび割れが起こります。しかし下塗りのあとに時間をかけて下地を安定してから表面を仕上げることで、抑制は可能です。
●凹凸が多くて汚れやすい
塗り壁は、作業の特性上、表面に凹凸ができます。表面に凹凸があると、汚れや雨水がたまって黒ずみやコケ、カビの原因になります。一般的に、塗り壁は、この様なデメリットがあります。
しかし、このデメリットを極力なくす塗り壁も存在しますので、後程、お伝えいたします。
●土塗り
土塗りは、土を素材とした外壁材です。土を材料にしているため耐火性が高く、化学系の材料や接着剤を使用していないので、健康被害の心配もありません。塗装が乾くと表面がザラザラした印象になりますが、平らでなめらかなものもあります。配合する土や砂の種類や量により、質感や見た目を自在に変化させることができます。土を塗り込むため表面が崩れやすく、汚れが落ちにくいのもひとつの特徴です。
●漆喰
古くから城や蔵の外壁に使用されていたもので、石灰に粘土を混ぜ合わせた材料を使います。不燃性や耐久性の高さと、白色で綺麗な仕上がりが特徴です。色が白いため、かえって汚れが目立ってしまうケースも少なくありません。破損がなければ、10年から最長30年ほどは補修が必要ありませんが、ほかの素材と比べると費用がかさむというデメリットはあります。
●モルタル
一般的にはモルタル外壁と呼ばれており、セメントや水、砂などを混ぜて素材を作ります。モルタルで施工したあとは塗装を施します。素材の価格は安いので、外壁材として用いられるケースが多いです。表面にひび割れが生じやすく、施工後8年から10年経つと補修が必要になるため、ほかの素材に比べると耐久性は低いといえるでしょう。
塗り壁の外壁はデザイン性がバツグン塗り壁の工事は基本的にどの仕上げ方法でもサイディングに比べ価格が高めです。しかし、職人のセンスやあなたのイメージひとつで、「ありそうでどこにもない壁」や「オリジナリティあふれる塗り壁」に仕上がります。
塗り壁を作る「左官」の技法は奥が深く、材料ひとつで表情がまったく変わります。サイディングや内装のクロスとは違って自然由来の材料でアレルギーが起こりづらく、環境にもやさしいのも塗り壁の魅力のひとつです。世界で一つだけの外壁にデザインにしたい人はぜひ塗り壁を選んでみてください。
それでは、また!!